寂しい誕生日
去年までは誕生日になると旦那さんは出張にいった時に誕生日プレゼントとして服やバックなど 色々なものを買ってきてくれた
私はいつもそれをあたりまえに受け取っていた
これからも毎年続く行事として
ありがとうと感謝の言葉をいいながら無駄遣いしちゃだめだよなんて言ったりして
今 思うとなんて幸せだったんだろう
私のはるか昔の高校時代の夢はお金持ちじゃなくても平凡な生活をおくること
その時の私の考えは平凡で幸せな家庭を築くことが一番大変だと思っていた
から
そしてそんな事をすっかり忘れて旦那さんとの平凡でも幸せな生活を満喫して
ずう~っと続くと確信しんしていた
おじいちゃんおばあちゃんになっても一緒に買い物にいってスーパーで荷物をおじいちゃんが持つような夫婦になるんだと思っていた
二人で買い物にいって旅行にいって老後をのんびり過ごすんだとぼんやり想像していたのに
だけど今、私の人生は平凡なものではなくなってしまった
若くして主人を亡くした未亡人!
そんな悲劇のヒロインなんてなりたくなかった
高校のころの私の夢は叶わないものになった
もう平凡で幸せな人生は私にはおとずれない
もう誕生日を祝ってくれる人もいない
誕生日の今日、私は寂しく自分を祝う
仏壇の旦那さんと一緒に
旦那さん 誕生日プレゼントは夢で会えることがいいな 会いにきてね